愛しくて。
「まどか…」
いつもより低く、甘い声でそっと囁いた。
「ゥ、ン…」
それだけなのに、まどかは顔を赤らめ、ひくんと震えて珪にしがみ付く。
睫毛が細かく震えるのが分かるほど顔を近づけ、少し黒めの、その頬を
両手でそっと包み込んだ。
「珪ちゃん…」
ため息をつくようにして出た声。
吐く息は熱い。欲しいとねだるような甘い声で呼ばれて、珪が小さく笑った。
実際まどかは発情していて、ズボンの上からでもそれがはっきりと分かるほどだった。
自分自身、それを自覚しているのか、恥ずかしそうに目を伏せ、スン、と鼻をすすった。
「っく…」
くつくつと喉で笑い緩く膝で刺激してやると。
今度は大きくビクンと震え、珪の手から逃れるように肩がずり上がる。
その肩を押さえてゆっくりと焦らすようにジッパーを下ろした。
「珪…っ」
泣きそうな表情を見せて、まどかが焦れったそうに首を振る。
耳たぶを軽く噛んでやると、すすり泣くような声をあげた。
「俺の指、舐めて」
半ば強引にまどかの口へ右手の人差し指と中指を押し込む。
最初抗うような素振りを見せたが、珪がまどかのスラックスを下ろしペニスを握りこむと
急に大人しくなった。
「気持ちいい…か?」
ピチャピチャと卑猥な音をさせて珪の指を一心に舐めあげるまどかが、少し目線をあげて頷いて。
それを見て満足そうに微笑んだ珪は、自分の指を取り出して早速先ほどから
息づいて何かを欲しがっているような錯覚を覚えるまどかの後孔にあてがった。
「凄い、お前、ヒクヒクしてる…。そんなに欲しいのか?」
「そ、んな…言いなや…//」
うつ伏せにされたまどかは、恥ずかしさと物欲しさから泣きそうな声で言った。
シーツを掴む手が震え、腕は焦らされすぎて力が入らないのか、腰だけを高く上げた格好で、
まどかは早く、とせがむかのように腰を揺らした。
もっともまどかは腰を揺らそうと思って揺らしているわけではない。
はち切れんばかりに立ち上がったペニスがむず痒く、無自覚に腰が揺れているだけなのだ。
それでも珪を煽るのには十分だったようで、早速指が二本入ってくる。
「っぁー…う…」
待ちきれたようにまどかの後孔はきゅうきゅうと珪の指を締め付け、
気持ち良さそうに声を上げた。
「締め付けてくる…ホラ」
何度か出入りを繰り返し、締め付ける内壁を楽しむようにグルリと指を回す。
下腹部がヒクヒクと震えているのが分かった。
「け、けぇ…堪忍…堪忍したってやぁっ」
前立腺をわざと避けると、まどかが我慢できなくなったのか、泣きながら自分のイイ所に
珪の指が当たるよう腰を振る。
「自分で動いてる…エッチだな。まどかは」
クスッと笑って背中にキスをして。
「あ…んー…ハッ…ぁ…」
それだけでもビクビクと震えるまどかが面白くて、何度も背中にキスを繰り返した。
「お、ねが…もう…っ」
入れて、と啜り泣きながら言う。
なんでこんなに可愛いんだろう、とつくづく思ってしまった。
虐めたくなるような顔ばっかりして、俺を煽ってるの、分かってないな…。
「まだ時間沢山あるから…ゆっくりな」
もっと俺だけを欲しがればいい。
俺だけをその綺麗な目に映して。
俺だけを見ろ。
俺だけ。
「お、おに―――!!」
なんて泣きながら叫ぶまどかの声が響いた。