「どうしようもないけれど。」












「ぁ、あ…っ?」

ヒクンヒクンと脚を震わせ、戸惑ったような声をあげる。

こんな感覚知らない。

胸がドキドキと痛いくらいに早打ち、センセイの触っている所が、痺れているような。

お屋敷から一歩も出たことのない世間知らずなルークは、こんな感覚、知らない。

「大丈夫だよ、ルーク。私に身を任せなさい」

いつも以上に優しくて、妙に掠れた声。

「ッン…、師匠…ぇっ」

センセイのいう事は、いつも正しい。

だから、大丈夫。

自分の下肢を弄っているヴァンを、泣きそうな表情で見上げ、コクンと頷いた。

「はや、く…っ」

どうにかして。体中が熱くて、熱くて。

どうしたらいいのか、分からない。

「師匠…俺、どうなっちゃうんだよ…っ?」

知らず知らずのうちに、身体は快感を求めて疼きだす。

無自覚に腰を、ヴァンの手に擦り付けるような動きを見せて。

それでも、まだ戸惑っているルークに、ヴァンは安心させるように頬へキスをした。

「そろそろ限界だろう…達しなさい」

優しい声色で囁かれ、握られていた自身を強く扱かれる。

「師匠…せんせ…っ」

右脚がビクッと震え、目を見開いたルークは―。









「ハ、ァッ…」

目を見開いたルークは、自分の手に白濁した液体を迸らせた。

幼い頃に、初めて教えてもらった、あの時の事。

目を閉じれば、ヴァンのゴツゴツした、けれど滑らかな動きをする手の感触を思い出す。

自分の掌に残る行為の証を見て、ルークは小さなため息を一つ洩らした。

こんな事したって、あの人に届くはずもない。

それでも、ヴァンを思って何度この行為をしたのだろう。

あの逞しい身体に組み敷かれて、口付けられたら。

そう思うと、毎晩身体が疼いて仕方が無くなるのだ。

「ッ…せ…」

せんせい。

小さく吐けば、再び下肢へと手を伸ばす。





好き

好きです

貴方が

本当に





もしあの人に言ったらどうなるんだろうか。

また否定されるのだろうか、存在すら、俺の生きてきた全てを。

それとも―。



それでも、少しくらいは俺を、貴方の瞳に映す事が出来るのでしょうか。



せんせい。





そんな事を考えても、どうしようもないけれど。