Text...(拍手)

全てごちゃまぜなんで注意して下さい。

*ときメモ

葉姫葉「 一 方 的 片 想 い 。 」

俺と居る時、アイツが俺やなくて他のどっか、誰かを見てるような気がした。
"どうしたん、自分最近そわそわしとるで。…好きな子でも出来たん?"
冗談半分で言ったその言葉に、アイツは大袈裟なくらい動揺して。俺はその時、初めて葉月に好きなヤツが居るんやって、知った。

ずっと好きなヤツが居た。俺と正反対の騒がしいヤツだけど、一緒に居て不思議と安心するんだ。
最近キスしたいとか、抱きしめたいとか思うようになって、自分でも正直戸惑っていたら、そいつに好きな子でも出来たのかって聞かれて。
まさかその好きなヤツがお前だなんて言えるはずもないから、どうにか適当に誤魔化したけど。
"応援する"と言って笑った姫条に、俺はやっぱりこの想いは間違っているんだって、思った。



*Tales

ジェイルク→ヴァン「 彷 徨 う 視 線 の 先 に は 、(一体誰が居るってんだ)」

「…何、見てるんです」

「…っん…?」

ぴくりと肩が動き、漸く視線を此方に向けた。少しだけ戸惑うような素振りを見せた後、「何も」と答える。
明らかに動揺した、酷く掠れた声だった。

それっきり黙ってしまったジェイドに、ルークは居心地悪そうな表情で、手持ちのアップルグミをつついて遊んでみたが、その場の空気が和むはずもなく、むしろかえって居心地の悪さを倍増させた。

「…ルー、ク…」

「…う、ん…?」

噛み締めるように呟かれた己の名前に、俯きがちだった顔を上げると、案外ジェイドが近くに居たことに驚き、目を丸めると同時に顎を捕まれ、強引に口付けられた。

「なに、する…っ!」

抗議のためにと振り上げられた腕は易々と捕まれ、咎めるようにぎゅっと抱きしめられる。

「…ジェイ、ド…?」

「本当に、貴方は何を見ているのですか…」

眉を寄せ、悲痛な表情を浮かべたジェイドに、口を開閉させるも言葉が上手く出てこない。

分かりきったことを聞きましたね、と自嘲気味に笑って、ジェイドがそっと目を伏せた。



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